先に結論を言うと、iPhoneで話した言葉を文字のメモで残すだけなら、アプリを入れなくても、標準の「メモ」とキーボードの音声入力で足ります。
話した声を録音でも残したいなら、「メモ」の録音か「ボイスメモ」を使います。どちらも録音を文字にでき、使えるのはiPhone 12以降です。
別のアプリを入れるかどうかは、話し始めるまでの手数と、残したいもので決めます。
この記事では、標準の3つの方法の違いと選び方、別のアプリを入れる目安を説明します。手順はAppleの公式ガイド「iPhoneでテキストを音声入力する」「iPhoneの「メモ」でオーディオを録音して文字に起こす」と、ボイスメモの文字起こしのページをもとにしています。2026年10月9日に確認しました。
残したいのは文字か、録音か
標準のアプリで声のメモを取る方法は3つあります。
違うのは、何が残るかと、どこに残るかです。
| 方法 | 残るもの | 残る場所 | 条件 |
|---|---|---|---|
| 「メモ」の音声入力 | 文字だけ | メモの本文 | 「音声入力を有効にする」がオン |
| 「メモ」の録音 | 録音と文字起こし | メモの中 | iPhone 12以降。デバイスの言語が日本語など |
| 「ボイスメモ」 | 録音と文字起こし | ボイスメモの録音の一覧 | iPhone 12以降。iOS 18以降の機能 |
使い方で分けると、向くものは次のとおりです。
- 思いついたことや買う物、やることを文字で残すなら、「メモ」の音声入力
- あとで聞き直したい話をメモと一緒に置くなら、「メモ」の録音
- 録音を中心に残して、あとで文字起こしの中の言葉で探したいなら、「ボイスメモ」
iPhone 11以前の機種は、録音を文字にする条件のiPhone 12以降に当たりません。文字で残すなら、キーボードの音声入力を使います。
「メモ」の録音は、消すと文字起こしも一緒に消えます。文字を残しておきたいなら、本文に入れるか、コピーしておきます。
文字だけなら「メモ」でキーボードのマイクを押す
メモを開いたら、手順は3つです。
- 本文をタップしてキーボードを出す。
- キーボードのマイクのキーを押して話す。 公式の名前は「音声入力ボタン」です。
- 話し終えたら、もう一度マイクのキーを押す。
句読点や改行の入れ方、止め方の詳しい説明はiPhoneのメモアプリで音声入力する方法にまとめています。
マイクのキーが無いときは、「設定」→「一般」→「キーボード」の「音声入力を有効にする」をオンにします。オンにしても出ない、日本語で話したのに英語で入る、というときはiPhoneで音声入力ができないときの直し方へ。
ほかに知っておきたいことは4つ。
- 止め忘れても止まる。 何も言わずに30秒たつと、自動で止まります。
- 多くの言語では、通信は要らない。 文字にする処理が、iPhoneの中で行われます。
- 句読点は自動で入る。 対応している言語なら、句読点や疑問符は話すだけで入ります。改行は「改行」、句読点や絵文字はその名前を言えば入ります。
- 「メモ」以外でも使える。 文字を打てる所なら、どこでも使えます。キーボードが出るアプリなら、ほかのメモ帳のアプリでも同じように話せます。
録音も残すなら「メモ」の録音か「ボイスメモ」
どちらも、録音した声を文字にできます。
違いは、録音が入る場所です。「メモ」ではメモの中に、「ボイスメモ」ではボイスメモの録音の一覧に入ります。
「メモ」で録音する:添付ボタンから「オーディオを録音」
- メモで添付ボタンをタップし、「オーディオを録音」を選ぶ。
- 録音ボタンをタップして話す。 話しながら文字を見るなら、「文字起こし」ボタンをタップします。
- 終えるときは、一時停止ボタンをタップしてから、完了ボタンをタップする。
文字を本文に入れたいときは、文字起こしを見ている間に「メモに文字起こしを追加」を選びます。「文字起こしをコピー」で、ほかの書類に持っていくこともできます。
「文字起こし」ボタンが出ないときは、機種がiPhone 12以降か、デバイスの言語が日本語などの対応言語になっているかを確かめてください。ボタンが出ないのは、機種が条件に当たらないか、iPhoneが対応する言語を検出できていないときです。
「ボイスメモ」で録音する:「その他」から「文字起こしを表示」
ボイスメモのアプリがホーム画面に見当たらないときは、「ユーティリティ」フォルダの中を探してください。
- 録音しながら文字を見る: 波形の上部から上にスワイプして、「文字起こし」ボタンをタップする
- 録ったあとに文字を見る: 録音をタップし、「その他」ボタンから「文字起こしを表示」を選ぶ
- 文字を「メモ」などに持っていく: 「その他」ボタンから「文字起こしをコピー」を選び、貼りたい所に貼る
録音の題だけでなく、文字起こしの中の言葉でも録音を検索できます。
使えるのはiPhone 12以降で、iOS 18以降の機能です。日本語にも対応していますが、一部の国や地域では使えません。日本語がどの版から使えるようになったかは、iOS 18のガイドには書かれていません。
録音しながら文字を見る方法や、版ごとのボタンの名前の違いはiPhoneのボイスメモで録音を文字起こしする方法にあります。
別のアプリを入れるかは、話し始めるまでの手数で決める
標準の「メモ」で、声で1件のメモを書くまでの流れは次のとおりです。
1日に何度か思いつきを書き留めるくらいなら、この流れで足ります。
歩きながらや、手がふさがっているときに何度も書き留めるなら、この5つの手順を毎回踏むことになります。
別のアプリを選ぶなら、App Storeの説明やサポートのページで、次の5つを確かめておくと比べやすくなります。
- 何が残るか: 文字だけか、録音も残るか。標準の方法は、上の表のとおりです
- 話し始めるまでの操作の数: 標準の音声入力は、上の5つの手順です
- 文字にするのに通信が要るか: 標準の音声入力は、多くの言語で要りません
- 1回に話せる長さ
- メモがどこに保存されるか: 端末の中だけか、ほかの端末と同期できるか
まずは標準の「メモ」で試して、手数が気になったらアプリを探す、という順でも遅くありません。
メモを開かずに、すぐ話し始めたいなら
ここからは、私たちのアプリの話です。
Nokeyは、声でメモを書くアプリです。マイクボタンを押して話し、もう一度押して止めると、文字起こしが終わったところで自動で保存されます。メモを開いたり本文をタップしたりせずに、話し始められます。
声で作ったメモは、フォルダへ自動で振り分けられます。メモのほかに、タスクや予定も声で登録できます。
Nokeyで、声で1件のメモを書くまでの流れを、標準の「メモ」と並べると次のとおりです。
標準の「メモ」
Nokey
標準の「メモ」では5つだった手順が、3つで済みます。
開発者の体験
毎朝、近所の公園を散歩しながらポッドキャストを聞いています。気づきをメモしたくなる瞬間があります。
以前は、次の4ステップが要りました。
Nokeyでは、ポッドキャストを再生したあとにNokeyを起動しておき、音声入力ボタンをオンにして話すだけです。メモの操作中は、自動で停止・再生します。
使い方はNokeyの使い方にまとめています。
App StoreでNokeyを入手する出典
- Apple「iPhoneでテキストを音声入力する」(iPhoneユーザガイド)。2026年10月9日に確認
- Apple「iPhoneの「メモ」でオーディオを録音して文字に起こす」(同上、iOS 27)。2026年10月9日に確認
- Apple、iPhoneユーザガイドの、ボイスメモの文字起こしのページ(iOS 27)。2026年10月9日に確認
- Apple、iPhoneユーザガイドの、ボイスメモの文字起こしのページ(iOS 18)。2026年10月9日に確認